肩連動:鎖骨・胸部補助ボーン設定

  • 2025.05.04
  • CG
肩連動:鎖骨・胸部補助ボーン設定

庭子 v01.50で導入した肩連動で鎖骨・胸部を動かす補助ボーン設定の解説です。

庭子アバターでは、キレイにダンスさせるために、そしてBlender自動ウェイト一発設定実現するために多くの補助ボーンが導入されています。

キレイに脇を閉じるためのchest.ASSIST.L/R腕を上げたときに首が細くいびつにならないためのshoulder.ASSIST.L/Rなどです。

しかしその代わりに、胸部が硬くなっていました。

今回の目的は、脇下・首周りのキレイさを保ちながら鎖骨を動かす、腕を上げたときに胸部が引っ張られる動作を実現する事です。

庭子アバター 配布所からv1.50のBlenderファイルとunitypackageをダウンロードして、設定を見ながら読んでください。

追従動作を実現するConstraintはunitypackage版が正しい物です。Blenderファイル側には動作チェック用のテスト設定が入っているだけですので、無視してください。ボーン位置のモデリング・ウェイト設定(自動)はBlenderで行っています。

鎖骨・胸部動作のために設定したボーンは下記(Blenderファイルから)の通りです。脇の下のchest.ASSIST.L/Rはもともと脇の下形状保持のために設定した静的補助ボーンは一石二鳥的に活用しています。左右ありますが、ここでは左(L)側に注目して記述します。

緑色がshoulder.Lの角度に追従してうごくボーンで、赤色がupperarm.Lの位置(根元位置)に追従して動きます。青色は固定ボーンです。breast.ASSIST-B.L/Rは胸下部を固定して、腕が上がったときに胸部が引っ張られる動作を目指して導入しました。chest-breastは左右の胸が中央に寄ってきた時に胸部中央が陥没しないように導入しました。

それぞれのUnity側Constraint設定は下記になります。

Position Constraintは高さのみ追従ですが、ボーンの向きが違うので、chest.ASSIST.L/RはY軸固定、breast.ASSIST.L/RはZ軸固定で高さ追従になりました。

動作例動画:

まだまだ課題はありそうです。今後もよりキレイなダンス動作を実現するためにupdateして行きたいと思っています。

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