初心者向けに庭子アバターのVRChatアップロード方法を記述しておきます。Unityも何もインストールされていない状態からだと、非常になが~いステップ必要となります。頻繁に環境が更新されるので半年後には書き直さないといけないかも知れませんが、とりあえず2023年5月版として記述しておきます。
まったくの初心者で何もインストールされてない状態だとすると、基本の流れは下記の通り。最初はインストールが多く、結構時間かかります。
現在、VRChat SDKに必要なUnityバージョンは 2019.4.31f1 です。これを仮定して進めます。
- VCCインストール
- UnityHubインストール
- Unity 2019.4.31f1インストール
- Visual Studio Community 2019インストール
- liltoonインストール
- 庭子アバター import
- VRChatへupload
前提条件
- VRChatのアカウントを持っていること
アバターをアップロードしようと思う段階で、VRChatアカウントは持っていて、VRChatへはログインしたことがあると仮定します。 - VRChatアカウントがNew User以上であること
アバターやワールドをアップロードするためには、ユーザーの信頼度がNew User以上である必要があります。最初はVisitorです。一つ上がNew User。現在の経験則だと、フレンドを少なくとも一人つくり、12時間程度ログインしっぱなしにするこでNew Userとなるようです。フレンドさえ作れれば、デスクトップモードでログイン、1日放置でNew Userになれると思います。
VCCインストール
VCCとはVRChat Creator Companinのことです。
VRChatホームサイトのダウンロードページからダウンロード出来ます。
下記ファイル(時期によってバージョンは違うかもしれません)がダウンロードされたらファイルをダブルクリックして実行しましょう。
インストールするユーザーは自分だけでいいしょう。
ライセンス規約をよく読んで同意(Agree)し、Nextを押してください。
インストールフォルダやスタートメニュー設定はデフォルトのままでいいでしょう。
インストール後VCCが実行されます。「Show Me Around」を押してください。
こちらの環境では文字を大きくしているせいか、「back」と「Continue」が重なっています。Continueの「>」を押す感じで進めてください。
Unity がインストールされていないと判定されます。(すでにインストールしているユーザーはバージョン番号確認して、UnityHubで対応するか、必要ならばアンインストールしてVCCを起動し直してください。)
Unityをインストールしていきましょう。
UnityHubインストール
Unityの複数バージョン管理ツールであるUnity Hubをダウンロードインストールします。
下記ファイルがダウンロードされたらダブルクリックして実行してください。
Windows版を選択します。
ライセンス規約に同意して進めてください。
インストール先はデフォルトでいいでしょう。
Unityにサインインします。必要ならばアカウント作ってください。
Unity Hubを開きますか?と聞かれるので、「Unity Hubを開く」から実行してください。
Unity 2019.4.31f1インストール
Install Unity Editor をえらびます。
歯車マークから邪魔な「Try it now」ウィンドウは消せるようです。「Install Editor」を選びます。
このままの流れだとUnity最新版がインストールされてしまいます。Archiveを選んで2019.4.31f1を探します。
「download archive」を選びます。
Unity 2019.Xを選びます。
下の方に行くとUnity 2019.4.31が見つかるはず。それを Unity Hubからインストールします。
Visual Studio Community 2019インストール
UnityにはC#開発環境として Visual Studio Communityが必要となります。Unity Hubからインストールを促されますので進めていきましょう。
C#開発環境が必要なので、「.NETデスクトップ開発」を選択します。
再起動が必要となる場合があります。その場合は再起動して進めてください。
再起動後VCCを起動して確認
再起動したら、Windows左下のスタートメニューボタンから VRChat Creator Companionを探して実行してください。
また「Show Me Around」ボダンを押して、先ほどと同様に進めてください。
Unityはインストールされたと判定されるはずです。
下記のように全てOK(Everithing is Ready)となったら「Create New Project」を押してください。
アバタープロジェクト作成
Avatars を選びます。
プロジェクト名(日本語もOK)と、プロジェクトフォルダを指定してください。
ここでは「庭子」プロジェクトという名前にしました。
下記ウインドウが出てきますが、一度ここで止めて、liltoonインストールを進めます。
liltoonインストール
庭子ではメインのシェーダーにliltoonを使っています。ディザ抜きshaderなど他もありますが。
liltoonのGithubサイトからVCC版をインストールしましょう。
「VRChat Creator Companion」ボタンを押すと下記のウィンドウが出てきてVCCと連携します。
下記ウインドウがVCC上ででてきます。そのまま「I Understand, Add Repository」を押してください。
下記画面になったら「Projects」を押してください。
先ほど作成した「庭子」プロジェクトがあるので、「Manage Project」を押してください。liltoonをプロジェクトに追加します。
liltoonの「+」マークを押して追加してください。
Gesture Manager, Avatars 3.0 Manager, lilAvatarUtilsなどはアバター作成時にとても便利なツールです。通常は開発時は追加しますが、今回はアップロードだけなのでliltoonのみの追加でOKです。
「Open Project」をおしてUnityを起動しましょう。
Unity起動
下記の画面がでてきます。いろいろimport/インストールして起動しますので、最初は時間がかかります。2回目からはそれなりに速いです。
最初にかきのようなウィンドウがでるかもしれません「×」で消します。
下記のようにUnityが起動したら、ここまではOKです。Hierarchy, Project, Inspector Windowなど置く位置をだんだんカスタマイズしていくことになると思いますが、最初はこのよう見えるはずです。
庭子アバター import
庭子アバターをダウンロードしましょう。今回は初心者向けなので、VRChatデフォルト設定で非表示にされない7万ポリゴン以下のBOOTH版を推奨しておきます。
こちらからダウンロードしてください。
下記ファイルがダウンロードされたらzip圧縮を解凍してください。
Niwako v0101 decim とフォルダができるのでその中をみてください。
四つのファイルがあります。niwako-v0101-decim.unitypackageファイルをUnityのAssetsにDrag&Dropして使います。
Import画面がでてきたら「Import」を選んでください。
Asstesにniwako-v01-decimのフォルダができます。そのフォルダをクリックして中を表示してください。
下記のようにあるので、そのうちの色つきのアバターファイル(prefab)をHierarchyにDrag&Dropしてください。マウスで選択したときに下にファイル名詳細がでるのでprefabファイルであることを確認して進めてください。
このように庭子アバターが出現します。小さく表示されている場合にはマウスホイールで拡大してみてください。画面右上の赤座標軸をクリックします。
下記のように横を向くのでこの状態で作業進めます。拡大率はマウスホイールで適時調整してください。
ウィンドウ上部ツールバーのVRChat SDKから「Show Control Panel」を選んでください。
VRChatへupload
下記ウインドウが表示されるので、New User以上のアカウントでSign Inしてください。
2 factor 認証で登録したメールアドレスに数字コードが送られてきます。それを入力してください。
もしここでうまく認証されなかったら、いちどUnityを終了して、もう一度VCCからOpen Projectしてやってみてください。それで入れるときが多いです。
ワールド・アバターがアップロード出来ることを確認します。
「Builder」タブを選びます。三つ赤い「!」マークのエラーがあります。それぞれ「Auto FIx」で対応OKです。
this avatar contains meshes that were imported with read/write disable. this must be fixed in the mesh import settings before uploading.
このアバターには、読み取り/書き込みを無効にしてインポートされたメッシュが含まれています。 これは、アップロードする前にメッシュのインポート設定で修正する必要があります。
This avatar contains skinned meshes that were imported with Blendshape Normals set to ‘Calculate’ but aren’t using Legacy Blendshape Normals’,This will significantly increase the size of the uploaded avatar. This Must be fixed in the mesh import settings before uploading.
このアバターには、ブレンドシェイプ法線を「計算」に設定してインポートされたスキン メッシュが含まれていますが、レガシー ブレンドシェイプ法線は使用されていません。これにより、アップロードされたアバターのサイズが大幅に増加します。 これは、アップロードする前にメッシュのインポート設定で修正する必要があります。
This avatar has mipmapped textures without ‘Streaming Mip Maps’ enabled.
このアバターには、「ストリーミング ミップ マップ」が有効になっていないミップマップ テクスチャが含まれています。
三つ「Auto Fix」で対応すると「Build & Publish for Windows」ボタンが押せるようになるので、押して進めてください。
VRChat SDKウィンドウはじゃまなので消しておきましょう。
アイコンになる庭子の顔が切れていていまいちです。VRCCamの位置を調整します。Shneタブを押して、先の庭子が横向いている画面にして、白いVRCCamの赤い四角をDragして良い感じになるようVRCカメラを移動します。
次に「Game」タブを押して他の項目を入力していきます。
アバター名:Niwako-v0101-d としました。
The above information is accurate and I have the rights to upload this content to VRChat.
上記の情報は正確であり、私はこのコンテンツを VRChat にアップロードする権利を持っています。
とかいてあるチェックボックスにチェックいれると「Upload」ボタンが押せるようになるので、押して進めてください。
最後に書きウィンドウが出てくればアップロード成功です!たいてい問題無くいけますが、エラーウィンドウが出る時もあります。ネットワークが混んでいて失敗する場合もあるので、もう一度実行し直してみてください。場合によってはUnity起動し直した方が成功する場合もあります。
VRChatにログインしてみましょう。
AvatarsのUploadedに、今回アップロードした庭子アバターがあるはずです。
楽しんでみてください!